青梨子訪問看護ステーション~看取りと出産を同時に迎え、最後まで看取りをやり遂げた家族

こんにちは青梨子訪問看護ステーションです。本日は看取りと出産を同時に迎え、最後まで看取りをやり遂げた家族のお話しをさせて頂きます。

血液のがん末期の女性(Kさん)の依頼をうけた。家族は病院主治医から「余命わずか」と言われた。その言葉をうけて長女は「じゃあ家に帰らせてあげたい」と思い退院させ、在宅療養生活が始まった。主介護者は長女さん。Kさんの訪問をすると、生後間もない可愛い赤ちゃんが静かに寝ていた。Kさんのベットの横には痛いと訴えている夫がベッドに横になっている。3世帯の家族だった。

私と同じ年の長女さんが、生後間もない孫、出産したばかりの娘、お亡くなりになりそうなお母さんの介護、痛いと訴えているほぼ寝たきりのお父さん

の4人を1人でお世話をしている様子を拝見させて頂くが、長女さんが介護を継続できるか心配だった。

その後、長女さん、次女さん、長女の夫、お孫さん方がだんだん介護に協力して下さるようになり、次第に賑やかな雰囲気をなっていった。

訪問看護をしていくうちに、私達の方が、生後間もない赤ちゃんの可愛い姿、ひ孫を抱っこするおじいさんの姿が慣れていて微笑ましい姿を拝見して癒されていました。

長女さんは時々涙を流しながらも、介護と孫の世話を一生懸命やり遂げている姿は立派でした。そして、ついに、Kさんは住み慣れた我が家で、家族の素晴らしい介護のおかげて17日間、立派に最期まで残された大切な時間を家族とともに過ごすことできました。

 

Kさんのお宅には大きな2匹の亀が、水槽の中におります。その亀を見て、ゆっくりじっくり日々を過ごし、いろんなことに感謝できる余裕を持ちたいと思い、訪問していました。

 

(Kさんの家族に、ブログに紹介することの承諾を得て掲載させて頂きました)