「ジャーダック」という名前を聞いたことがあるでしょうか？

このジャーダックとは、先天性や後天性の病気や抗がん剤治療による副作用、事故の後遺症など様々な事情で毛髪に悩みを抱えている子供たちに無償でウィッグを提供しているNPO法人です。

今回はヘアドネーションを提供したことがある訪問看護のスタッフの一人、神村さんから聞いた話をお伝えします。

「私の子供二人は40～50㎝のロングヘアです。洗うのも乾かすのも大変で子供たちが、切りたい！と言い出しました。子供たちの髪の毛は痛みも少なく本当にきれいで切ってしまうのはもったいないと思い探してみて、ヘアドネーションにたどりつきました。基本的にはどの髪の毛でも受け付けてくれますが、31㎝ないと全頭を覆えないそうです。ウィッグを作るには約30～50人分の毛髪が必要となります。子供たちに話すと、やりたい！といってくれました。寄付したからといってお礼を頂くわけでもありませんし、証明となるようなものがあるわけでもありません。いつか子供たちが大きくなって何かのきっかけで　このことを思いだしてくれればいいと思っています。一人でも多くの子供が笑顔になってくれればと思い寄付しました。」

これを聞きとても感銘を受けました。知ってはいるけど行動に移せないことが多いと思いますが、一人でも多くの子供たちが笑顔になってほしいという気持ちがとても素敵です。神村さんは普段からやさしく、穏やかで、周囲をよく見て困っている時には声をかけてくれる看護師の鏡のような方です。会ったことはないですが、お子さんもきっと神村さんのように優しく、思いやりのある人に成長していくんだなと思いました。

ヘアドネーションは聞いたことがある方がいると思います。いま髪の毛が長く、短くしたいと思っている方、ぜひこの機会に調べてみてください。